4C病棟です。
当院では毎月第2木曜日に患者さんを対象とした関節リウマチに関する講演を行っています。
コロナウィルスの影響で3年間はポスター掲示でしたが、今年度からは対面式で再開しました。
演者は医師、看護師、理学・作業療法士、管理栄養士、医療ソーシャルワーカーが順番に行なっています。
4月は「リウマチの薬」について伊藤医師より、
5月は「リウマチのフットケア」について看護師より講演がありました。
そして6月は「リウマチのハンドリハビリテーション」についてリハビリにおける自主トレーニングと動作方法の工夫を中心に作業療法士からお話しがありました。一部内容を紹介します。
作業療法士の介入内容について、大きく分けて2つあります。
➀身体機能を改善するための作業療法について
【温熱療法】
痛みの軽減、血行や浮腫みの改善、関節が動かしやすくなるなどの効果が得られます。
【関節可動域拡大練習】
変形を予防し、望ましい姿勢を維持するためゆっくりと動かせる範囲を最大限動かすことがポイントです。
【筋力強化練習】
例:関節の自動運動、リウマチ体操の継続、可能な日常生活動作の継続
炎症が強い関節では過負荷にならないように慎重に行うことがポイントです。
当院で行っているハンドリハビリテーションプログラムの紹介も行いました。
②日常生活を過ごしやすくするための作業療法について
【装具、自助具の使用】
各関節に対応したさまざまな種類を作業療法士が作製、市販品を紹介します。講演では、写真を用いて実際に使用している装具について説明がありました。
【関節保護指導】
関節の痛みや変形を防ぐために関節への負担を軽減させた動作方法です。
作業療法では小さな関節に負担をかけない動作方法を習得したり、関節変形を予防するために上記の自助具・装具を利用するなどの動作の工夫を指導していきます。
例)鞄を持つ時にこんな風に手で持っていませんか?
この場合
👜肩にかけるなどして大きい関節を使う
ことで関節保護に繋がります。
講演会の様子です。
参加した患者さんより
「実際に自助具を見せて説明してもらったので興味深かった。」
「リハビリの先生方が家に戻った後のことを第一に考えてくれるのが分かり嬉しい。生活がイメージしやすい講演だった。」
との声がありました。