災害は忘れたころにやってくる

2024年7月に当院で落雷による停電がありました。採血の機械や電子カルテの電源が落ちてしまい、一時外来診療が中断してしまいました。皆様には大変ご迷惑をおかけしました。この反省を生かして、外来では停電時のマニュアルの見直しをおこないました。電気が通っていて当たり前の日常でしたが、今回の経験から災害への備えが重要と感じました。

中越地震からちょうど20年が経過しています。いざ災害が起こってしまった時、薬を中断しなければならない状況や災害時のストレス、環境の変化により、早期に症状の悪化がみられる可能性も考えられます。災害時に必ず薬を持ち出せるように、日頃から準備をしておくことはとても大切です。いつ起こるかわからない災害に備え、以下のことについて今一度確認していきましょう。

1.現在服用している薬の名前がわかりますか?

被災したために薬を取りに行けない、または交通がマヒして通院ができないなどが起きると予想されます。自分の薬がわかると対応できる可能性が高いので、日頃からお薬手帳を持参することやお薬手帳の内容を携帯電話に写真を撮って保存しておくことも大切です。

また、非常持ち出し袋の中に予備として1週間~10日分の薬を入れておくと安心です。新しく処方されたら、入れ替えるようにしてください。

2.日頃からご家族と避難経路や避難場所についても話し合っておくとよいでしょう。

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